「作り手」による本 「ポワロと私」デビッド・スーシェ自伝・テレビドラマ版ファンに嬉しい一冊 日本ではNHKで放送されていた、テレビドラマ版ポワロのシリーズがとても好きでした。スタイリッシュなオープニングは今もお気に入りで、YouTubeで時々見たりしています。この本はテレビドラマ版で四半世紀にわたりエルキュール・ポワロを演じていた... 2024.01.18 「作り手」による本
演劇書 「うらよみ演劇用語辞典」・めちゃくちゃ面白いと思うのですが・・・ この本を最初に読んだのは、多分十年以上前だと思います。確か図書館で借りたもの。初版は2003年ですから2021年時点で18年前ですか。もう少し古い本のような印象がありますが・・・。(内容が古い訳ではありません。なんというか、本に、風格のよう... 2021.11.21 演劇書演劇関係者の本
小説 「戦場のコックたち」・“日常の謎”が語る戦場の日々 新聞にこの本の広告が載っていたのを見た時に、なんとなくピンと来てすぐに買い求めた一冊でした。これが深緑野分さんとの出会いになりましたね〜。想像していたのとはずいぶん違う一冊で、意外に思ったのを憶えています。個人的に、今まで読んだことのないタ... 2021.09.19 小説日本の現代小説
小説 「この本を盗む者は」・本好きの世界、ビジュアル感いっぱいの小説 ファン、とか、楽しみに追いかけている、かと言うとそうもしていないのですが、何故か気になってしまう作家さんのひとりが、本書の作者深緑野分さんです。最初に新聞広告で見かけた「戦場のコックたち」を読んでから、ずっとそういう状態です。もしかするとそ... 2021.03.20 小説日本の現代小説
エッセイ 「空洞のなかみ」・カフェで抹茶を飲みながら 本、そのものの佇まいが、きれいな小さな本屋さんの雰囲気によく似ている。やわらかい日の射す静かな書店がよく似合うようなこの一冊は、俳優松重豊さんの著書です。多分、初めての?縁あって発行を知り、出版されてすぐ求めました。読んでみての感想は、「う... 2021.03.08 エッセイ演劇関係者の本
古き佳き推理小説案内 「心霊殺人事件(河出文庫)」と「不連続殺人事件」/坂口安吾 前回までの流れを汲んで、クイーンの「国名シリーズ」をご紹介する予定でしたが、ちょっと寄り道、坂口安吾の「推理小説」を扱おうと思います。書店で、たまたま平積みしてあった文庫本の引力に抗えず「心霊殺人事件・安吾全推理短篇(河出文庫)」を購入し読... 2020.11.17 古き佳き推理小説案内
ミステリ 「心霊殺人事件 安吾全推理短編」・予期せぬ掘り出しものが 用事でやや足早に、とある本屋さんの店内を歩いていた時のこと。文庫ゾーンで平積みになっている二冊がピカッと光って見えました。よく見てみると、やっぱりな、の推理モノ二冊。しかも気になるクラシックもの。 2020.08.26 ミステリ日本近代文学
イタリア史 「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」・なんだか感覚が掴めてきたかも 「ローマ人の物語」などで著名な、塩野七生さんの初期作です。ルネサンス期に、都市国家ひしめくイタリアの統一を目指した若者チェーザレ・ボルジアの物語です。人気コミック「チェーザレ」でも知られていますし、それ以前からなんとなく「チェーザレ・ボルジ... 2020.05.06 イタリア史西洋史系の本
古き佳き推理小説案内 悲劇四部作「Xの悲劇」ほか/エラリー・クイーン(バーナビー・ロス) さて今回は、クリスティに続きまして超有名作家、エラリー・クイーンのご紹介です。クイーンと言えば、いとこ二人による共著であることはあまりにもよく知られています。作家名と同じ名の青年探偵(推理作家にして警視の息子)エラリー・クイーンが活躍する「... 2020.04.21 古き佳き推理小説案内
古き佳き推理小説案内 安楽椅子探偵短編ものの白眉「九マイルは遠すぎる」/ハリイ・ケメルマン クリスティを簡単にご紹介したあとはクイーンを・・・と行きたいのですがその前に、「火曜クラブ」に触れたことで思い出された、大好きな短編集について少しだけご案内したいと思います。それが表題の「9マイルは遠すぎる(原題・The nine mile... 2019.11.21 古き佳き推理小説案内