小説

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「戦場のコックたち」・“日常の謎”が語る戦場の日々

新聞にこの本の広告が載っていたのを見た時に、なんとなくピンと来てすぐに買い求めた一冊でした。これが深緑野分さんとの出会いになりましたね〜。想像していたのとはずいぶん違う一冊で、意外に思ったのを憶えています。個人的に、今まで読んだことのないタ...
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「この本を盗む者は」・本好きの世界、ビジュアル感いっぱいの小説

ファン、とか、楽しみに追いかけている、かと言うとそうもしていないのですが、何故か気になってしまう作家さんのひとりが、本書の作者深緑野分さんです。最初に新聞広告で見かけた「戦場のコックたち」を読んでから、ずっとそういう状態です。もしかするとそ...
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「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」・原作は要素たっぷり

noteという媒体で「連想読書」という企画を始めています。一冊の本からスタートして、次々と「連想」された本を読んでいくというものなのですが、そのうちの一冊として扱った当書について、ちょっと長めに書けたのでこちらにも転載することにしました。メ...
ミステリ

「アリバイ崩し承ります」・安楽椅子探偵ミステリ

著者の大山誠一郎さんの本を読むのは初めてになります。どんな方かはわからなかったのですが、新刊案内を見てなんとなく引かれ、読んでみました。同一シリーズのアリバイ崩し短編集です。一篇一篇は短めでさらっと読めます。「正統派」と呼びたくなるような、...
ミステリ

「深夜の博覧会」昭和12年の探偵小説・文章による一大パノラマ

昭和12年の3月から5月まで「名古屋汎太平洋平和博覧会」というものが行われたのだそうです。まさにその会期中の、博覧会会場を含む名古屋そして東京銀座を舞台にしたミステリが、この「深夜の博覧会」です。作者は辻真先さん。帯に「失われた名古屋の町並...
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「しゃぼん玉」 乃南アサさんの“心理サスペンス”長編

この「しゃぼん玉」は映画化されていまして、実は最近その映画を(レンタルで)観たのです。なかなか印象的な作品だったので、原作も読もう、という気になりました。映画にナビゲートされる形で、また、筋立てをもう知っているかたちで読んだ本ですが、ぐいぐ...
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SF「天のろくろ」を読んだ・意外な(?)読みやすさ

機会があって、SF「天のろくろ(The Lathe of Heaven 1971 ル・グイン作)」を読みました。SFとはあまりご縁がないまま来ていました。そして、特に、以前のSFってちょっと読みにくいかな〜というイメージが先行していましたが...
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